先月、アメリカ・アリゾナ州にあるエコビレッジ「アバロンガーデン」を訪問してきました。エコビレッジとは持続可能な生活を目標とした人々が住んでいるコミュニティのことです。アバロンガーデンでは自給自足を目指し、食料や建物の多くは自分たちで供給しています。
彼らの住む地域は砂漠地帯。畑をするにも生活するにも水の確保が重要です。屋根に落ちる雨水を貯めて畑や生活に使ったり、家庭用雑廃水を利用して草花を育てたり。自然に雨水が流れ込むように畑をつくったり、石けんや洗剤は土に流しても害のないものを使ったりしています。野菜は有機栽培で、土に害のない肥料を使い、遺伝子組み換えの種は使いません。また、在来種の復活にも取り組んでいます。自分たちで一部、太陽光発電もしています。
家もわらと泥で壁を作ったり(夏は涼しく、冬は暖かいそうです)、廃材を利用して手すりなど作ったりしています。
コミュニティといっても閉鎖的ではなく、地域社会と交流しながら、いい関係を築いているのも印象的でした。
昔の智恵と現代のテクノロジーをうまく組み合わせて、自然と調和して生活している様子がよく分かりました。彼らの生活から見習うことが多々あるなあと思いました。また、彼らは自然を大事に思うだけでなく、人も大事にします。本当にやさしくて、愛にあふれているんです。ここにただ滞在して、彼らと交流するだけで、心が洗われる思いでした。彼らから学んだことを一つでも実践していきたいと思います。